サイトーの仮想通貨投資日記

30代後半フリーターがなけなしの軍資金10万円を手に、知識ゼロで仮想通貨投資に挑む物語である。

コインチェックは単なる被害者ではなかった

いまいち仮想通貨業界や仕組みについて疎いので、今回のコインチェック社の事件も若い経営陣が海外の目ざとい悪にうっかりやられてしまったぐらいに思っていました。

日本人にありがちな、スラム街に金目のモノを見えるかたちで持っていっちゃったみたいな。

でも、どうも山本一郎さんの記事が正しいとすると違うみたいんですな。

インチェック社は単なる被害者ではなかった

news.yahoo.co.jp

 

NEM/XEMについては、技術的な統括その他を行うコミュニティがNEM.io財団(以下、NEM財団)として構築され、このインチェック社も大口のNEM保有する、いわゆるホイール(特定の暗号通貨の相場に対し、支配的な規模の大口を保有を持つ資本グループ)とされています。

 しかしながら、NEM財団は公式にコインチェック社が3億XEM(約330億円:時価)を保有する大口ホルダーであるという説明をしていますが、実際には後述の説明通りインチェック社はこのXEM保有していません。

インチェック社が、このNEMとともに「Litecoin」「DASH」などの仮想通貨を扱い始めると発表されたのは、2017年4月19日とされています。実際に顧客UIに取り扱いの表示がなされ売買が可能になったのは4月20日未明と見られますが、実際には、口座を開設している投資家・消費者からの「NEM買い注文」をコインチェック社は購入していませんでした。

NEM/XEMの購入履歴を追跡してみると、コインチェック社のウォレットに初めてNEM/XEMが移動したのは2か月が経過した17年6月12日です。取引が開始されていたにもかかわらず、それまでコインチェック社は顧客に引き渡すためのNEMを入手したエビデンスが見当たりません。

記者会見や当局への報告内容を総合すると、コインチェック社は顧客からのNEMを買う注文を受け付ける4月19日から6月12日までNEMを自社のウォレットで保有していないことが確定的となります。

 つまり、コインチェック社は:

仕入れていないNEM/XEMを、ユーザーに対して販売していた

疑いが極めて強くなります。

 これ非合法団体がよくやる競馬のノミ行為って奴ですわな。

インチェックはお金を持っているのかいないのか?

これが事実としたら高収益なので、それなりのお金をコインチェックが持っているだろうし、コインチェックでNEMを保有していた顧客にお金も返ってくるでしょう。

でも、2日の金融庁の立ち入り調査では、

インチェックが顧客に返金するとした、補償の総額は約463億円と巨額だ。同社の財務状況について金融庁は「財務内容については注視している」と述べるにとどまっている。

コインチェックに金融庁が立入検査 —— 過去最大の不正流出から1週間 | BUSINESS INSIDER JAPAN

ということなので金融庁も、コインチェックが払えるだけのお金を持っているのかいないのかわからないということでしょう。

1月26日の12時16分に3LSK、35分に1LSK、37分には100LSK――。これは、ある特定のアドレス(仮想通貨の保管場所)に送金された仮想通貨「リスク」の取引記録だ。送り主はなんと、コインチェックのメインウォレットだ。

LSKとは2016年に稼働された仮想通貨リスクの単位で、1LSKは2629.572円(1月26日12時時点)。つまり、インチェックのメインウォレットからこのアドレスに送られた送金の合計額は、日本円に換算して1363億円に相当するのだ。

しかも、コインチェックがツイッターで発表した直後から、仮想通貨の売買や出金が停止されるまでの時間帯に、多額の送金が集中している。

 アドレスの持ち主は匿名化されているため、特定することはできない。だが、「あまりに不自然な送金で、事情を知っていた人物が行ったものではないか」(事情に詳しい関係者)と勘ぐられても仕方がないだろう。

コインチェック騒動のさなかに1363億円の資金移動、不正送金疑惑が浮上 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

あの騒動のさなか1000億円以上の仮想通貨LISKが移動しているらしいし、すっからかんとは言わないけど、保障できるほど持っていない可能性もある

ライブドア事件では元取締役が沖縄で不審死したけど

実は我々の身近でも、こんな「エクストリーム自殺」が起きているのかもしれない。
"闇の勢力”の圧力を感じさせるケースも……
 2006年のライブドア事件のまっただ中、同社元取締役で事件のキーマンだった野口英昭氏が沖縄のカプセルホテルで死亡。左手首と頸部に5センチの傷があり、腹部に内臓が露出するほどの深い刺し傷があった。ベッドの上には包丁が置かれていた。警察は司法解剖することもなく自殺と判断。包丁の入手先の特定もせず、指紋も採取しなかった。

 ほとんど割腹自殺のような状況で腹部からの出血が死因になったとされるが、それほど壮絶な状況だったにもかかわらず野口氏本人が非常ベルを押したという。また、現場には血まみれの派手なシャツがあったが、遺族は「本人のものではない」としている。他にも不可解な点が多いため現在も他殺説がささやかれているが、すでに新たな証拠が見込めないことから「自殺」は覆らない。

警察が事件化できない「エクストリーム自殺」の闇 - エキサイトニュース(3/4)

マウントゴックスの社長は外人だったし、まだ当時はそんなに仮想通貨にみんなが注目していなかったからごめんねで済んだ(社長は捕まったけど)けど、今度のコインチェックがでお金が戻らないとなったらどうなるんだろうね。

f:id:saito40:20180204093047p:plain

インチェックだけは本当にヤバイよヤバイよだった。